りんくうメディカルクリニック RINKU MEDICAL CLINIC

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がん治療ヨウ素療法

当クリニックでは、イオン化ヨウ素水の内服薬と
点滴薬を調合しております

ヨウ素の作用

もともとヨウ素は昆布などの海藻に多く含まれており日本人は世界の中でも摂取量の多い国の一つではあります。しかし近年食生活の変化などに伴い日本人でも摂取の少ない人も増えてきています。ヨウ素の健康への効果としては、甲状腺機能に関与するもののほかに、肝機能改善、糖尿病の改善、アトピーなどの改善、認知症改善、動脈硬化改善、腎機能尿酸値の改善、抗腫瘍効果がいわれております。

ヨウ素のガンへの効果

ヨウ素が細胞内に取り込まれるとアラキドン酸と反応し、6-ヨウ化ラクトン(6-IL)となり、この6-ILがPPAR(ベルオキシソーム増殖剤活性化レセプター)に働きかけます。PPARαもしくはγとの関与細胞の中にはPPARγといわれる受容体があり、特に心臓、骨格筋、肝臓や脂肪組織などに多くみられます。PPAR-γはインシュリンの感受性を下げ糖尿病を悪化させますし、脂質代謝を低下させることで中性脂肪を増やしたり肝機能悪化させる原因になりますし、細胞の癌化を促進するといわれております。またPPARγは反対に、P53、PTENなどのがん抑制遺伝子の活性化、インシュリン感受性の亢進、脂質代謝亢進などの作用を持っています。PPARγ作動薬は実際に精尿病治療薬としても使用されています。ヨウ素はこのPPARαを抑制しPPARγを活性化することで、がん治療に効果があるとわかってきました。

効果

甲状腺機能疾患、抗腫瘍効果、肝機能改善、糖尿病の改善、アトピーなどの改善、認知症改善、動脈硬化改善、腎機能尿酸値の改善

副作用等

ヨウ素自体には毒性はありません。
以下の副作用が生じることがあります。

  • 発熱・皮膚の湿疹など
  • 下痢・リンパ節の腫れ
  • 局所の疼痛 など

未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
ヨウ素点滴および経口投与に用いる未承認医薬品等は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。 院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。 日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。

国内の承認医薬品等の有無の明示
ヨウ素点滴に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

諸外国における安全性等に係る情報の明示
Rösner H, Torremante P, Möller W, et al. Antiproliferative/cytotoxic activity of molecular iodine and iodolactones in various human carcinoma celllines. No interfering with EGF-signaling, but evidence for apoptosis. Exp ClinEndocrinol Diabetes 2010;118(7):410–9.
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Kao HF, Chang-Chien PW, Chang WT, Yeh TM, Wang JY.
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Peroxisome proliferator-activated receptor- activation inhibits tumor metastasis by antagonizing Smad3-mediated epithelial–mesenchymal transition. Mol Cancer Ther2010, 9:3221–32.

治療の流れ

STEP-1 カウンセリング医師が状態を診断し、治療の内容について詳しくご説明いたします

STEP-2
内服療法
食前または空腹時に毎日90~150mlを数回に分けて服用します。
点滴療法定期的にヨウ素を点滴にて投与を行います。

STEP-3 治療効果の評価1セット治療の終了後に、治療効果を評価します。

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