りんくうメディカルクリニック[がん先進治療、がん予防・再発防止、がん超早期発見検査]

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がん予防・再発防止遺伝子予防

細胞ががん化する前と直後に、がん予防遺伝子と腫瘍壊死因子を点滴投与し、
腫瘍化のストップを目指す予防治療

治療内容

細胞の遺伝子損傷を修復して細胞のがん化を防ぐ遺伝子「p53」と、がん化した細胞をアポトーシス(自死)に導く因子「TRAIL」を点滴で投与し、腫瘍化を防ぐ予防治療です。どちらも、もともと身体の中にある遺伝子と因子のため、副作用が少なく、がんの種類も問いません。 治療は、「p53」と「TRAIL」をがん細胞にのみ蓄積する脂質の膜に包んで、100nm(ナノメートル)くらいの大きさに加工(リポソーム化)して点滴にて体内に投与します。
約30分の点滴投与で、リポソーム化した「p53」と「TRAIL」は全身を巡り、EPR効果(※)により、がん細胞に集積します。

EPR効果とは?

抗がん剤のような低分子の薬剤や遺伝子などを、がん細胞に効率的に運ぶDDS(ドラッグデリバリーシステム)の一種です。 がん細胞は分裂や増殖を行うために、周囲の毛細血管から新たに「新生血管」を作りだし、酸素や栄養をそこから取り込みます。新生血管は血管壁が正常血管よりも荒く、100〜200nm(ナノメートル)程度の隙間が空いています。
抗がん剤やがん治療に使う遺伝子、そして光感作物質の大きさは、通常で1nm(ナノメートル)以下の低分子です。この大きさのまま体内に投与すると、正常血管からも漏れ出してしまい、がんになっていない正常な組織にも届いて細胞を破壊してしまいます。抗がん剤などで副作用が出るのはこのためです。
そこで、正常血管からは漏れ出さずに、新生血管からのみ漏れ出すように、薬剤等の大きさを100nm(ナノメートル)程度に加工します。大きくなった薬剤等は、正常血管からは飛び出さす、新生血管からのみ飛び出すため、がん細胞に集中的に蓄積されます。さらに、漏れ出した薬剤等はふたたび血管内に戻りにくく、がん細周辺に留まります。



EPR効果の特長
  • 正常組織に薬剤等の影響が及びにくいため、副作用が少ない。
  • 副作用が少ないため、EPR効果を用いた治療と放射線治療などの他のがん治療が同時に行える
    EPR効果は2016年にノーベル賞候補にもなった前田浩氏の研究による技術です。

MLDS(マルチレーザーデリバリーシステム)という医療レーザー機器を使って、血管の中から低出力のレーザー光を照射します。 CTCやCSC、他のがん細胞などに蓄積した光感作物質がレーザー光に反応して、周囲にエネルギーを放出します。その際、光感作物質の周辺に酸化反応が起こり、周辺の酸素が過酸化物質に変わります。過酸化物質に取り囲まれたがん細胞は死滅します。 なお周辺の正常細胞には、過酸化物質も解毒するオキシダーゼという酸化酵素が備わっているため、過酸化物質による影響は受けません。 この治療によりがんの発生・転移・再発を予防します。

投与するがん予防遺伝子について

p53(がん抑制遺伝子)

がんを防ぐためにさまざまな遺伝⼦に命令を出す司令塔の遺伝子です。遺伝子の損傷などの信号を察知すると活性化し、がん細胞になるのを防ぎながら、アポトーシス(自死)を促します。“ゲノムの守護者”とも呼ばれています。

TRAIL(腫瘍壊死因子)

正常細胞には作用せず、がん細胞のみアポトーシス(自死)を誘導するサイトカインです。損傷した遺伝子をもつ細胞に炎症を引き起こして発がんを抑制する働きもあります。

適応するがんの種類

全てのがん

リスク・副作用

  • 早期発見、早期治療による救命効果を目的とした治療です。
  • 点滴の際に、まれに皮下血腫・神経損傷などの合併症が起きることがあります。

副作用

当院ではこれまでに重篤な副作用は見受けられません。しかし、以下の副作用が予想されます。

①これまでの国内外の報告から、遺伝子治療一般に比較的よく見られる軽い副作用。
 対処法は定型的なものを記載するが、これに限るものではない。

  1. 感冒様症状(発熱、鼻水など)  
      →対処法:消炎鎮痛剤、消炎酵素剤、抗生物質、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤等の投与
  2. 消化器症状(下痢。吐き気など)  
      →対処法:症状に合わせた薬剤等の投与
  3. 軽いアレルギー性反応(発疹など)  
      →対処法:抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド等の投与
  4. 軽度の白血球減少  
      →対処法:原則的に経過観察

    ②これまでの国内外の報告から、ごく稀ではあるが遺伝子治療に見られた比較的強いと考えられる副作用。
     対処法は定型的なものを記載するが、これに限るものではない。

  1. 腎機能障害
      →対処法:治療中止、抗ウイルス薬。輸液、利尿剤等の投与
  2. 骨髄抑制(高度の貧血、高度の白血球減少など)  
      →対処法:治療中止、抗ウイルス薬、G-CSF投与、輸血
  3. 重度のアレルギー症状(喘息発作、ショック)  
      →対処法:治療中止、ステイロイド投与
  4. 血液凝固障害(出血傾向、血栓症など)  
      →対処法:治療中止、蛋白分解酵素阻害剤、血栓溶解剤投与など

除外基準

以下の患者については、治療対象から除外されます。

1) HIV抗体陽性の患者
2) 重篤なアレルギーを有する、あるいは既往のある患者
3) 慢性人工透析を受けている患者
4) 重症の心機能障害、心不全を有する患者
5) 重篤な肝機能障害、肝硬変を有する患者
6) 活動性の炎症性疾患を有する患者
7) 最近6ヶ月以内に脳出血、脳梗塞などの既往のある患者
8) 血液疾患を有する患者
9) アルコール依存症、薬物依存症患者
10) 子供、妊娠中の女性、妊娠が疑われる女性、あるいは授乳中の女性患者(避妊指導を行う)
11) その他、本治療により不利益を受けると予測される患者、および本人ならびに家族(あるいは親族)の文書による同意が得られない患者など

未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示

本治療に用いる遺伝子は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。 院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。 日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。

国内の承認医薬品等の有無の明示

本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

諸外国における安全性等に係る情報の明示

Germline-integrationのリスク評価
General Principles to Address the Risk of Inadvertent Germline Integration of Gene Therapy Vectors Oct. 2006

治療の流れ

STEP-1 カウンセリング医師が状態を診断し、治療の内容について詳しくご説明いたします。

STEP-2 予防遺伝子点滴(1回目)がん予防遺伝子の点滴等は約30分で終了します。

STEP-3 予防遺伝子点滴(2回目)がん予防遺伝子の点滴等は約30分で終了します。

STEP-4 予防遺伝子点滴(3回目)がん予防遺伝子の点滴等は約30分で終了します。

STEP-5 治療効果の評価1セット治療の終了後に、治療効果を評価します。

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